コンラッド大阪
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宿泊レビュー
目次
「子どもと一緒に特別な体験をしたい」。
そのような思いで、親子二人の大阪旅行の滞在先として選んだのは「コンラッド大阪」です。
このホテルの魅力は、「子どもと一緒にアートに触れられる場所」であることです。
家族で大阪を訪れる方や、文化的な体験をしたい方におすすめします。
解放感あふれる建物とアートに囲まれた特別な空間
コンラッド大阪を選んだ理由は、まず周辺の観光地へのアクセスがよかったためです。
小学4年生の娘は絵を描くことが好きで、事前にホテル近くの「中之島美術館」や「国立国際美術館」に行くことを決めていました。
また、このホテルはアート作品が館内のいたるところにあり、それらを見ることも楽しみの一つだったのです。
宿泊当日、ホテルのエレベーターに乗って40階のロビーへ着くと、ここが空に近い場所であることを実感しました。
地上200mの高さは開放感にあふれ、まるで鳥になったような気分。
大阪の街並みがはるか遠くまで見渡せます。
また、吹き抜けになっており、真っ白の螺旋階段が美しい。
そして、フロア全体に柑橘系の爽やかな香りが漂います。
娘も「なにこれーとってもいい香り!」とはしゃいでいました。
さらに歩みを進めると、風神雷神をモチーフにした彫刻作品に迎え入れられます。
これが迫力満点。
真っ白い球体が多用されて作られていて、近くで見るとたしかに風神雷神の姿になっているではありませんか。
目を奪われ、しばらく立ち尽くしてしまうほどでした。
ようやくレセプションに辿り着くと、壁面にも木材を使った巨大なアートを発見。
ホテリエの方に聞くと、中之島の土地や水脈を表現しているとのことでした。
レセプションには、子どものためのステップ台が用意されていて、娘自身が名前と誕生日を記入してチェックインしました。
背伸びをしたい年頃なので、うれしかったようです。
フロア全体を見渡すと、まるで現代美術館のような空間で、このロビーだけでも一見の価値があります。
ちなみに、今回予約したのは「コンラッド・ジュニア」ファミリープランです。
荷物を部屋に置いた後は「アドベンチャー・マップ」をもらって、ホテル内の隠されたアートを探すアクティビティを体験しました。
アートの数は全部で389点もあるのだとか。
自然や宇宙を連想させるものがたくさんあり、親子でワクワクしながら楽しめました。
バーラウンジで至福のアフタヌーンティータイム
アクティビティが終わった後は、バーラウンジへ。
期間限定の「ストロベリーアフタヌーンティー」をいただきました。
ハートをモチーフにしたストロベリーバターサブレや、イチゴのブリオッシュなど、イチゴをふんだんに使ったスイーツとセイボリーに思わず心がときめきます。
「食べるのがもったいないくらいかわいいね」と言いつつ、パンナコッタをおいしそうに口に運ぶ娘は幸せそうでした。
紅茶はシンガポールの高級ブランド「TWG Tea」のもので、8種類から選べます。
もちろん、コーヒーやカフェラテもあり、90分間好きなだけいただけます。
ピンクや赤色が賑わう華やかなティースタンドと、窓際に広がる絶景を目にしながら、娘と二人で女子会をしました。
ゆっくりとお茶を飲みながら、学校のことや友だちの話を聞けて、とてもうれしかったです。
屋内温水プールは夕方以降が幻想的でおすすめ
19時ごろに38階の屋内温水プールに行くと、ライトアップされていて幻想的な雰囲気が漂っていました。
天井が高く、プールサイドはガラス張りになっていて、夜景を見ながら泳ぐことができます。
しかも20mという長さ。
水泳教室に通っている娘も満足気でした。
彼女が小さかったころは、よく二人で近所のプールに行った記憶があります。
しかし、最近は娘もお友だちと遊ぶようになったり、私もなかなか出かけてあげられなかったりしたことに気づきました。
このように親子で無心になって遊べたのは久しぶりで、いい思い出になりました。
水着はレンタル(有料)で利用できるので安心です。
娘のものは持参していましたが、子ども用のものも借りられます。
プールにはビート板などもあったので、泳ぎが得意でないお子さんも楽しめるかもしれません。
窓から広がる大阪の夜景にため息がこぼれる
私たち親子が宿泊したのは、「ツインエグゼクティブコーナールーム」。
窓が滑らかな曲線になっており、そこから見える夜景は本当に美しかったです。
内装は赤と黒を基調にしていました。
家具やオブジェなどはスタイリッシュでありながらも、和の雰囲気が感じられる落ち着いたテイストです。
また、バスルームが充実していたのがうれしかったです。
円形のバスタブに浸かりながら、日ごろは見られない高層階からの眺めを堪能できました。
遠くまで見えるビル群や、小さくなった車が行き交う様子を見ていると、慌ただしい日常から解放されて、自分のことも俯瞰できたように思います。
年頃の娘にとっては、バスルームの扉が可動式で部屋と区切れるようになっていたのがよかったようです。
ちなみに、アメニティは「Byredo(バイレード)」というスウェーデン発のフレグランスブランドのものです。
しっかりと木香の香りがして、ヨーロッパではなく、むしろオリエンタルな雰囲気でした。
また、子ども用パジャマなどのアメニティやキッズテントも設置してくれていて、娘は喜んでいました。
パンや国産ローストビーフは必食!お腹を空かせて朝食ビュッフェへ
かねてより定評があった朝食ビュッフェは、期待を上回る内容で大満足でした。
ロビーのある40 階の「アトモス・ダイニング」へ向かうと、水紋を連想させるオブジェが迎えてくれます。
ビュッフェは豊富な品数がそろっていて、どれを食べるか本当に迷いました。
その中でも、私のおすすめはパンと国産ローストビーフです。
パンは定番のクロワッサンから、バジルデニッシュや紅茶メロンパン、竹炭トーストなどオリジナリティを感じるものがたくさんありました。
少しずついただきましたが、どれも上品な味でおいしかったです。
ジャムやバターも充実していて、パン好きにはたまりません。
特に、ピスタチオバターとヘーゼルナッツは香りもよくて濃厚な味わいでした。
国産ローストビーフは、好きな量をシェフにスライスしてもらえます。
厚切りなのに、柔らかくて旨味がぎゅっと閉じ込められていました。
付け合わせのマスタードも絶妙な相性。
日ごろ小食な娘も、おかわりしていたのでよほど気に入ったのでしょう。
さらに、デイリースペシャルや卵料理など、客席から注文できるメニューもあります。
その中でも、シェフのシグネチャーメニューとして「お好み焼きベネディクト」というものがあり、気になって注文してみました。
とろっと溶けた卵とお好み焼きのマリアージュが最高。
大阪を感じる粋なアイデアメニューだと思いました。
「朝からお好み焼きなんて食べられるかな」と言っていた娘も、あっという間に完食してしまいました。
ビュッフェレストランには、2歳くらいの小さなお子さんを連れたご家族も見かけました。
「高級ホテルに子どもと行っても大丈夫かな」とお考えの方も、安心して食事ができるでしょう。
また、毎週日曜日・祝日にはキッズビュッフェコーナーが設けられるとのことで、ポテトやうどんなどの料理も並ぶそうです。
詳細に記載しませんが、ホテリエの方々の対応はスマートで、さすがコンラッドという印象でした。
娘にも丁寧にかつフレンドリーに接してくださり、とても気持ちのいい対応だったと思います。
コンラッド大阪での一泊二日の滞在はあっという間で、特別なひとときを過ごせました。
感性を豊かにしてくれる環境のおかげで、私も娘もポジティブな気持ちになれました。
アクセス情報
- 住 所
- 〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島3-2-4
- 電話番号
- TEL 06-6222-0111