ザ・リッツ・カールトン福岡
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宿泊レビュー
目次
最上級ホテルでも子連れウェルカムで安心~ザ・リッツ・カールトン福岡~
「子連れでもラグジュアリーホテルに泊まりたい!」と思うことはありませんか?
しかし、「ほかのお客様に迷惑はかけたくないな」「子どもが安心して泊まれる環境だろうか」など、このような点が気になって予約に踏み切れない方もいらっしゃるでしょう。
先日、初めて家族で「ザ・リッツ・カールトン福岡」に宿泊し、上質なホテルステイと最高のホスピタリティに感激しました。
福岡の伝統と都市の魅力が融合されたホテルデザイン
ザ・リッツ・カールトン福岡は、日本で6番目のリッツ・カールトンとして、2023年6月に開業しました。
「福岡大名ガーデンシティ」内にあり、観光だけでなくビジネスシーンでの利用も想定して作られています。
福岡空港からタクシーで約15分走るとホテルに着きます。
アクセスが抜群で移動が楽でした。
ホテルのコンセプトは「織る」。
福岡の伝統工芸である「博多織」からインスピレーションを得た内装で、糸を紡いでホテル全体を繋ぐというストーリーがあるそうです。
1階のエントランスに入ると、サンダルウッドのような爽やかな香りが漂います。
障子をイメージした通路を進むと、迫力のある美しい生け花が出迎えてくれました。
ロビーに向かうエレベーターホールの前には、石庭があり、玄界灘をイメージした見事な屏風が飾られていました。
ロビーのある18階に上がると、美しい和モダンの空間が広がっています。
無垢の明るいフローリングに、ベージュやブラウンのインテリアが調和し、大きな窓から日が降り注ぎます。
また、間接照明が上手く取り入れられているからか、高級感があふれる中にも、どこかほっとするような落ち着いた雰囲気があります。
私たちは、「クラブラウンジアクセス付き」で予約しておいたので、最上階の24階でチェックインしました。
ここからの眺めはすばらしく、市内や博多湾が一望できます。
右手には黒い大理石のビュッフェ台があり、奥に進むとバーカウンターと広々としたソファ席がありました。
うれしかったのは、ウェルカムドリンクの演出です。
シトラスブルーティーという和紅茶で、梅シロップを入れると、薄紫色に変化したので驚きました。
博多湾をイメージしているそうです。
日ごろはあまり動じない夫も、思わず「わあ、きれい!」と感激。
息子も「すごーい!ぶどうジュース?」と言っていましたが、紅茶だと聞くと私に譲ってくれました。
ほのかな梅の酸味と甘みを感じる繊細な味で、おいしかったです。
美食を堪能できるフードプレゼンテーション
クラブラウンジを利用すると、特別なサービスを受けられます。
その中でも、美食を体験できるフードプレゼンテーションは、オープン以来定評があり、とても楽しみにしていました。
・朝食(6時半~10時半)
・軽食(11時半~13時半)
・アフタヌーンティー(14時半~16時半)
・ディナー前のオードブル(17時半~18時半)
・ディナー前のオードブルとカクテルドリンク(18時半~20時)
・コーディアル(20時~22時)
私たちがホテルに着いた頃はアフタヌーンティーの時間だったため、そのままいただくことにしました。
私は大分県の「安心院(あじむ)スパークリングワイン」で、夫はノンアルコールのスパークリングを注文しました。
6歳の息子も、子ども用のコップにコーラを入れてもらい、みんなで乾杯。
アフタヌーンティーのおすすめは、八女抹茶のスコーンと糸島の生ハム・紫芋・アボカドが入ったサンドウィッチです。
初めて味わう組み合わせのものでも、どれもおいしかったです。
注意点として、20歳未満は18時半以降ラウンジを利用できないため、家族で利用できたのはディナー前のオードブルまででした。
18時半以降は、夫がラウンジを利用し、私は子どもたちと部屋でルームサービスの食事をいただきました。
翌日の朝食も、クラブラウンジでビュッフェをいただきました。
種類が多く、すべて食べきれなかったのがなんとも残念。
明太フランスやオムレツ(明太子クリームソース付き)、とり天、酢モツ、豚の角煮やさつま揚げなど、九州を感じるメニューも盛りだくさんでした。
個人的に、オーダーすると持ってきていただける「クロワッサンエッグベネディクト」が気に入りました。
パリッとしたクロワッサンから香るバターの風味に、ベーコンの塩味がいいアクセントになっています。
太陽がきらきら反射する玄界灘を眺めながら、家族で特別な朝食をいただけて幸せでした。
私はすべてのフードプレゼンテーションを体験できませんでしたが、時間とお腹に余裕がある方にはぜひ制覇していただきたいです。
上質な空間で過ごす特別な家族の時間
とてもありがたいことに、客室はデラックススイートルームへアップグレードしていただきました。
予約時に、結婚記念日を兼ねた滞在ということを伝えたからだと思うのですが、こういったホテル側の心遣いはうれしいです。
重厚な扉を開くと、大きな窓から明るい光が差し込んでいます。
「広ーい!ここに泊まれるの?」と息子も大はしゃぎ。
75平米もある広さ、開放感あふれる空間に大人もワクワクします。
和と洋が見事にマッチした美しい部屋で、特にバスルームは大理石をふんだんに使った豪華な造りになっていました。
また、バスタブが見た目以上に深さがあって大きく、入浴時もゆったりと浸かれました。
アメニティは、フランスの香水ブランドでもある「DIPTYQUE(ディプティック)」のフィロシコスシリーズです。
イチジクの芳しい香りに、私より夫のテンションの方が上がっていました。
ウェルカムスイーツには、ホテル名が刻印された「最中」が用意されており、ミニバーには「茅乃舎」のお出汁もありました。
また、このデラックススイートルームには、キングベッドとソファベッドが設えられています。
娘はまだ6ヶ月だったため、事前にベビーベッドを予約しておきました。
そして、夫はソファベッドに、私と息子はふかふかのキングベッドで快適に寝られました。
ちなみに、11歳以下までのお子様の添い寝は無料です。
客室のテレビでは、ネットフリックスやYouTubeなども観られるので、親にとってもありがたいです。
旅先では、ホテル周辺をアクティブに散策するのもいいですが、ここでは「ホテル内でなるべくくつろぎたい」と思えるくらい、居心地がよかったです。
いつも宿泊するホテルより、ワンランク上の空間は格別でした。
最上階のプールは有料でも利用する価値有り!
最上階(24階)には、スパや温水プール、そしてフィットネスセンターがあります。
水着は持ってきていなかったものの、レンタルもできたため、息子と二人でプールを利用することにしました。
利用時間は2時間で、大人(16歳以上)は3,795円、子ども(4歳以上可)は1,265円です(スイートルームを予約している場合は無料)。
「少し割高かな」と当初思っていましたが、時間を区切っているためなのか、私たちが利用したときはほとんど貸し切り状態で最高でした。
プールの全長は25mで、水深は1.2m。
博多湾・天神・大濠(おおほり)公園の3方面を望むことができ、まさに天空のオアシスです。
おまけにプールサイドのベッドが気持ちよくて、思わず眠ってしまいそうになりました。
最近は娘の世話に掛かり切りだったため、久しぶりに息子と二人で遊べたのもよかったです。
ちなみに、プールは朝の6時半から22時半まで入れるため、夜景を楽しみながら泳ぐのもおすすめです。
子どもメニューも充実&アクティビティで楽しく過ごせる
リッツ・カールトン福岡では、子ども向けメニューが豊富です。
洋食だけでなく「焼き魚定食」や「チキン南蛮定食」などの和食もあったため、息子も喜んでいました。
また、離乳食(2歳まで)も無料で提供しており、2種類まで選べます。
事前に調べていたので知ってはいたものの、旅先での離乳食作りは手間なので助かりました。
さらに、「リッツ・キッズ」という子ども向けのプログラムがあったため、息子とスタンプラリーを集めにホテル内を探検。
スタッフの方々がフレンドリーに対応していただいたので、誰とでも話すのが好きな息子は、とてもうれしそうでした。
ホテルの外には、「福岡大名ガーデン・シティパーク」があり、広大な芝生広場もあります。
また、少し足を延ばせば、池や日本庭園を有する「大濠公園」や「福岡アンパンマンこどもミュージアムinモール」など、家族で楽しめる観光スポットも充実していました。
当初は、「子連れでザ・リッツ・カールトンは大丈夫かな」と不安な面もありましたが、子どもウェルカムな環境と最高のおもてなしで、特別なホテルステイができました。
旅行利用でなくても、記念日のお祝いやビジネスイベントでホテルを利用するのもいいですね。
アクセス情報
- 住 所
- 〒810-0041 福岡県福岡市中央区大名2丁目6−50
- 電話番号
- TEL 092-401-8888